フラーレンの名前を知っている人もそうでない人も、このマークのついた化粧品、見たことありませんか?
これは美容成分「フラーレン」が規定値以上配合された化粧品につけられるマークなんです。
フラーレンは2005年以降に製品化された比較的新しい美容成分。
まだ知名度はそこまで高くないかもしれませんが、実はすごーく魅力的な成分なんですよ!
今回、日本化粧品検定協会主催のフラーレン勉強会に参加する機会があり、フラーレンの原料メーカーである「ビタミンC60バイオリサーチ株式会社」様に色々と教えてもらいました!
日本で作られている化粧品に入っているフラーレンはすべて「ビタミンC60バイオリサーチ」様のものなんですって。
zoomでのライブセミナーという形ですが、メーカーの方に直にお話をきける貴重な機会でした。
美肌になりたい女性ならチェックしておきたい特徴が満載♪
フラーレン勉強会で学んだことを中心にまとめるので、今後の化粧品選びの参考にしてもらえたらうれしいです。
フラーレンの種類と違い
フラーレンマークの意味とは? フラーレンの特徴と美容効果
Contents
フラーレンとは?歴史と特徴をチェック
フラーレンは炭素の同素体(同一元素だけで構成されるが性質が異なる単体)で、6角形の面が20個と5角形の面が12個の20面体。
ダイヤモンドも同じく炭素の同素体なんだとか。
といっても文系の私にはよくわからず、サッカーボールのような形をしているという程度の認識です。ごめんなさい…
難しい話から入ってしまいましたが、フラーレンのマークがこの形をしているのでご紹介しました。
↓こんな形
そしてもうひとつ、フラーレンの説明としてよく語られることが、フラーレン発見者がノーベル賞を受賞したということ。
こう聞くと、「フラーレンの美容効果はノーベル賞もの!?」と誤解しがちですが、そうではなく、炭素の同素体であるフラーレンの実在が発見されたことに対しての賞となっています。
じゃあ美容に関する効果はたいしたことないの?と思うかもしれませんが、それも誤解です。
フラーレンが発見されて以降、たくさんの科学者が研究を行いました。
そして高い抗酸化力があることがわかったんです。
その抗酸化力に目をつけて化粧品開発に応用したのが、今回のセミナー登壇者である「ビタミンC60バイオリサーチ株式会社」でした。
フラーレンのすごいところは強い抗酸化力によるマルチな働き。
美容にとって大敵な活性酸素を消去する力があるんです。
だから美白や抗シワ、毛穴の開きや乾燥、バリア機能など肌の悩みのほとんどに対応することができるんですね。
フラーレンについて知っておきたい3つのポイント
ではもっと具体的に、フラーレンで知っておきたいポイントを3つご紹介します。
抗酸化力がパワフル
ひとつめは、パワフルな抗酸化力(酸化を防ぐ力)があげられます。
活性酸素は紫外線や大気汚染、食生活やストレスによって発生し、肌にダメージを与えることがわかっています。
ハリや弾力の低下・シミ・シワ・たるみ・ニキビ・毛穴の開きなど
活性酸素を消去したり無害化するのが抗酸化物質(ビタミンやポリフェノールなど)。
ビタミンCも抗酸化力が強いことで知られていますが、フラーレンはなんとその250倍以上(銅イオン還元法)!
高い抗酸化力による様々な美容効果が魅力です。
フラーレンは安定性・持続性がある
さらに安定性・持続性があるのもフラーレンのポイント。
紫外線を照射する実験でも、ビタミンC誘導体やビタミンEと比較して安定して持続的に効果を発揮していることがわかっています。
(セミナーではデータを出して見せていただきました)
臨床データが豊富
フラーレンは美容に関する臨床データも豊富。
例えば美白。
18名の女性に水溶性フラーレンが配合された美容ジェルを毎日使用してもらい、「使用前・4週間後・8週間後」に分光色差計で頬の色を観察。
結果、肌の色を表すメラニンインデックスが低下し、美白効果が確認されています。
きちんとしたエビデンスがあるということが、フラーレンをオススメできる理由でもあります。
フラーレンの美容効果は?
臨床データの出ているフラーレンの美容効果はこちら。
- 美白・・・メラニンの生成を抑制
- 抗シワ・・・シワ面積率が低下
- ニキビ・・・ニキビの減少
- 保湿・・・角層水分量を維持させ、バリア機能を回復
- 毛穴の目立ち・・・皮脂の酸化を抑える
- 赤み・・・赤みが改善
すべて臨床試験が行われており、いずれも美容効果が確認されています。
詳しい内容や結果はビタミンC60バイオリサーチのHPで確認できるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
フラーレン6種類の違いは?
現在フラーレンは6種類あるのをご存じですか?
それぞれ違いがありますが、ひとつ覚えておいてほしいのは、
どのフラーレンでも美容効果は同じ
ということ。
化粧品のタイプによって最適なものを選べるようになっています。
【R.S.】水溶性フラーレン(ラジカルスポンジ)
一番最初に開発されたフラーレンで、販売実績も1位。
茶色で粘性のある液体。
あらゆる製品へ容易に配合可能。
【L.F.】油溶性フラーレン(リポフラーレン)
クリームやオイル系に配合されることが多い。
明るめの茶色をしている。
2020年4月に100%植物由来の成分にリニューアルされた。
【V.F.】ヴェールフラーレン
シリカゲルにフラーレンを内包。
白い粉末なのでルースパウダーなどメイクアップ系に配合されることが多い。
【M.F.】モイストフラーレン
茶褐色のペースト状のフラーレン。
リポソームを簡単に作れるように開発された。
【S.F.】サンガードフラーレン
茶色の液体で、サンケア専用のフラーレン。
紫外線吸収能アップで赤みを軽減する。
【H.F】ヘアシャイニーフラーレン
ヘアケア用で液体状。
髪に浸透して内側から抗酸化。
紫外線から守る。
ちなみに、フラーレンが規定値(1%~)以上配合されている化粧品にはそれぞれのフラーレンマークがついています。
フラーレンが入った化粧品を探す時の目安にしてみてくださいね。
(ブランドによりフラーレンが入っていてもマークがついていないものもある)
フラーレンの気になる疑問
ここから、勉強会参加者から出た質問で私も気になったものをご紹介します。
フラーレンの入った飲み物はある?
コラーゲンやヒアルロン酸の入った飲み物も販売されていますが、フラーレンの配合された
飲料や食べ物はあるのでしょうか?
あれば飲んでみたい気もしますが、現在のところフラーレンは化粧品のみ。
飲み物などは販売されておらず、現時点ではその予定もないそうです。
敏感肌でも使用できる?
スティンギングテストを実施済で、敏感肌でも使用できます。
ヒリヒリしたりかゆみやツッパリ感がでないかをチェックするテスト
※ただしその化粧品のほかの成分によって刺激を感じることもあるかもしれないため、気になる方はパッチテストをしたうえで使用してみるのがよいと思います。
フラーレンにもデメリットはある?
しいてデメリットをあげるとすれば、原料として様々なデータを取っているため高価だということです。
フラーレン配合ジェルを使ってみた
今回のフラーレン勉強会参加にあたって、フラーレン配合のオールインワンジェルをプレゼントしていただき、さっそく使ってみました!
F QUATTRO (エフ クワトロ)
ジャータイプの容器に入った保湿ジェルです。
「R.S.」のマークがあるので、水溶性フラーレン(ラジカルスポンジ)が規定値以上入っているということがわかりますね。
中にはぷるぷるのジェルが。
オレンジっぽい色で見ているだけで元気になりそう。
ぷるんとしてとってもみずみずしいジェルでした。
素敵なコスメをありがとうございます。
フラーレン勉強会レポートまとめ
ビタミンC60バイオリサーチ株式会社は、フラーレンを開発・販売するために生まれた会社。
フラーレンは大きな可能性を感じさせる成分だったということなのでしょうね。
ライブセミナーを通してそのことが伝わってきました。
きちんと臨床データがとれている信頼性の高い美容成分なので、これからもっと広がっていきそうですね。
もっとフラーレンに注目していきたい!
日本化粧品検定協会とビタミンC60バイオリサーチ様には、貴重な機会をいただけたことを感謝します。